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2016.07.01
火付け役は「天才」を書いた石原慎太郎氏だった。この本はベストセラーになっているが、私は発売とほぼ同時に購入し一気に読了した。私には「あれ?これって本当に本人が書いたの?」と思えるほど、内容にも文章にも力が感じられなかった。それでもベストセラーになっているのは「石原慎太郎」の名前と、時代が田中角栄を懐かしみ、同様の指導者を求める風潮があるからなのだろう。
私は角栄さんと話したことはないが、国会内のエレベーターで一緒になったことがあった。まだ総理ではなく通産大臣で、沖縄返還に絡んだ日米繊維交渉真っ只中の時だった。狭いエレベーターの中で、今の時代でいうオーラというかエネルギーが体中から発散されていて今にもエネルギーがショートするような感じだった。「すごい人が世の中にいるもんだ」とわたしは唯々圧倒されるばかりだった。
翻って、角栄さんの娘婿、田中直紀さんに「がんばれメール」を送ったらすぐに返信の電話があった。直紀さんとは仲もよく6年前にも頼まれて新潟に応援演説に伺ったことがある。今回は比例区の立候補で戸惑いもあるのだろうが、頑張ってほしいと思う。電話の中で「息子さん(田中角栄のお孫さん)もそろそろ政治の道に」と水を向けさせてもらったが、反応はここでは記すことは控えざるを得ないことご理解の程を。実は私が現職の時にもお勧めさせていただいてきた経過があり、党の幹部にも具体的に進言させていただいてきた。
誰しも政治家への立候補となると家族の理解等々、大きなハードルがあるものである。
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2016.06.30
小池百合子氏の出馬表明は拙速だったかもしれない。しかし賭けに出たのだろう。考え抜いた決断だから仕方ないが、党内では都連の会議で執行部一任と議決しその場に小池氏自身もいたとなると都連の仲間からの信頼は、失墜しかねず今後の政治活動に影響が出てくるかもしれない。
院も違い個人的に私は接点を持っていないが、小池氏の最初の印象は私にはあまりいいものでなかった。国会の開会式は参院で行われるが、ある年の開会式の時、少し早めに本会議場に入ってきた彼女は議場全景をぐるりと一瞥していた時の何処か上から目線で睥睨するかのような、不遜な態度に違和感があったのを覚えている。しかしその後、親しくしていた自民党の議員から「彼女は落選した自民党議員の就職の世話をしたりもしているんだよね」との話を聞き、彼女への評価は私の中では一変した。一般的というか平均的というか、女性議員の中で清濁を併せのんだり、部下や先輩・後輩・同僚への面倒見がよっかったりという政治家はまれで彼女はその一人なのだと爾来、私は彼女を見てきた。誤解されないように付記しておかなければならないが、男性議員の中でもこういった人物は少ない、ということは書いておかなければならない。
流暢な英語も彼女の武器だし、外務大臣なども彼女には適職だとも思える。都知事候補の選から漏れたとしても、気を取り直し国政でがんばってもらいたいと思う。
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2016.06.29
マスコミ報道によると英国民で離脱に賛成票を投じた人の中で、後悔している人の数が相当数に上っているという。「離脱の意味が分からなかった」「本当に離脱することになるなんて。いたずら心で投票してしまった」等々。
日本でも60年安保騒動の時、安保の意味が解らなかったが所謂、時代の空気に運ばれるように多くの学生が安保反対のデモに参加していたという。日米安保条約は明らかに改定により、日本にとり不平等を是正するためのものであったのだが、その事実に目を向けようとせず情緒的な安保反対の意図的に作られた絵図の中に学生運動は押し込まれていたのではないか。
ちなみに、学生運動に大きな影響を与えていたのは東大経済学部の左派学者グループだったが、もし戦前・戦中に活躍した河合栄次郎教授が健在であったなら戦後の学生運動や政党史も大きく変わっていたことだろう。河合教授はファシズム、軍部と真正面から闘っていた人で右からも左からも恐れられていた闘う自由思想家だった。社会主義イコール共産主義といった誤った認識は少なくとも、戦後の日本に定着する余地はなかっただろう。河合先生ありせば非武装中立や日米安保反対の立場をとる社会党が日本の二大政党として台頭してくることはなかったに違いない。そしてもっと早くから健全な自由主義思想を持つ野党が大きく育っていたはずである。たった一人の天才的学者が日本の幸不幸を握っていたと思うと、種々考えさせられる。
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2016.06.28
マスコミ人と有権者と立候補者の立場と意見は当然違うのだが、マスコミと有権者の意見は比較的報道される機会も多いので理解されている。ここでは候補者、政治家の立場と本音を書かせていただこうと思う。先ず政策は党の基本政策を逸脱できないという原則がある。その中で自身の個性的な思いをどう表現するか候補者は工夫している。公示以降、新聞に載っているインタビュー記事が一番本人の意思が表現されやすく素直に読みやすい。事前の政策アンケートでは本当に候補者自らが考え答えたものなのか、スタッフが代行したものなのかは判らない。私自身は出来るだけ自分で書いていたが、最初の選挙の時は県連の先輩議員の手になっていたものが多かった記憶がある。
さて表題の有権者の投票率だが、候補者は投票率、投票者の高い層に政策を重点化する傾向は否めない。国会議員は選挙に効果があるか否かでなく国の今と未来に向けた政策を打ち出すべきであることは、論を待たないのだが。かつての民主党は未経験で理想主義に燃えていて選挙に損得をほとんど考慮することはなかった。そのことの良さもあったが、稚拙さも現出していた。一番、解りやすいのは「コンクリートから人へ」の標語だった。あれで建築土木業界は一気に引いていった。私は地元の演説では、党の基本を崩さぬように「よいコンクリートと悪いコンクリートがある」と表現するのが精々だった。
政権政党としての経験があり民進党も自民党も公明党も大人の政党として成長してきているのだろうが、投票者の層を意識した政策を中心に添えるような偏りは気に留めるだろう。しかし今回の選挙で18歳、19歳の有権者240万人の投票率が極端に低くなった場合、各党の若年者向け政策づくりのペースに少なくとも影響することは間違いない。
20代の投票率は10%そこそこほどといわれているが、少なくとも10%には到達してもらいたいと思う。それでないと・・・
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2016.06.26
EU離脱が国民投票によって決まった。高度で複雑な問題を国民投票に委ねたことの問題、議論はある。日本であったなら国民投票制度はないのだから、衆院の解散ということになるのだろう。
私は個人的には総理大臣の権限で一方的に衆院を解散できるというのはおかしいと思っている。国民が直接選んだ議員を総理の考え一つで首を切るというのは民主主義に馴染まない。昭和27年吉田内閣で初めての抜き打ち解散が行われたが、これは違憲で無効だとの裁判が行われ一度は違憲判決が下りている。その後司法は判断を避け「高度な政治性をもつものは司法の対象から外す」という統治行為論で逃げてきている。司法は一度は違憲判決を出しているが、一度も憲法7条による解散の合憲判決は出していない。いまではこれは総理の専任事項などと官房長官が発言したりしているが、衆院解散については折に触れそもそも論がもっと沸き起こった方がよいのではないか.。
さて、解散権が総理にないことがはっきりしてくれば国民投票制が注目されるが、これは事のスケールからいっても憲法に規定しなければならないだろう。9条問題はおいても、参院選後、憲法論議は避けてとおれないだろう。
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2016.06.23
民社党委員長だった大内啓伍さん、米沢隆さんが相次いで亡くなられた。さみしい限りだ。あの時代を背負っていた役割をしっかりと果されたが、あの時代は終わりから、忘却の彼方へと流されていくときに至った。そしてお二人が目指していた二大政党の時代が始まったが、直ぐにしぼみ短い始まりの時代が終わった。今回の参院選ではまだ新しい時代の始まりの芽を見ることは出来ないが、少なくともその胎動期ではあってほしい。
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2016.06.22
いよいよ今日、公示された。埼玉選挙区はあまり指摘する人がいないが、都知事選候補者選びの動向が大きな影響を及ぼすと思う。定数3だがひとつはもう決まったとみてよい。残る2議席を民進、公明、共産の三党で競うこととなる。事前の各党の調査結果は出されているだろうが、恐らく皆、同じような結果でないのか。三者数万づつの開きがあるものの、投票日頃になると横一線になると私は思う。ポスターでどさっと票を取る人はいないので、それぞれの陣営の気迫・努力が結果につながるが、微妙に都知事選の候補者選びがやはり気になる。埼玉県民のうち100万人近くが毎日、東京に通勤通学しているのだから。
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2016.06.19
久しぶりの手紙で開封したら事務次官新旧交代の挨拶状であった。斎木前次官とは、副大臣の時はあまり接触することはなかったが、北朝鮮の拉致担当をしていた時、党の勉強会で何度もお会いしている。厳しい交渉にはうってつけの人、との印象だった。いつも冷静で自分の果たすべき役割をしっかり把握し、相手側からは「この人に嘘は通じないすべて見透かされている」そんな気持ちにさせられる程のある種、クールさを持った人で極めて能力の高い優秀な人材だった。
杉山新次官はエネルギッシュで、気遣いのある庶民派タイプの能吏。二人は対照的な次官だろう。アメリカ新大統領との新たな関係の構築、不穏な動きをやめない中国との関係、ロシア、北朝鮮との交渉、大変な時期の就任だがアジア大洋州局長時代を見てきた印象では、この人なら官邸との関係も含めきっといい仕事を果たしてくれると思う。
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2016.06.17
政党は名があり集票力のある人を推薦候補者とすることは避けられないが、地方自治では政党のイデオロギー的な対立を生む場面はまれである。なぜ政党が関わろうとするかといえば、知事の圧倒的な権力に少しでも近い位置にいて影響力を温存しておきたい、という思いからであると思う。それは利権もあるだろうし、選挙支援のこともあり、更には政治力の誇示ということもある。
戦後70年当たり前のように認識してきた知事選挙の在り方についても、論議だけでもしておく価値があるのではないか。天皇の任命制に戻すということでなくても知事選が中央政界の政争に巻き込まれずに済む工夫があってもいい気がする。そのため場合によっては憲法改正が必要となってくるので容易ではないが、頭の体操をしておく必要があると思う。
さて、都知事候補についてはこれから毎日喧しいほど報じられてくるので注目されてくるが、二代続けてお金での醜聞辞任となったので安定感のある官OB
が都民に受け入れやすいかもしれない。桜井総務次官の名が挙がっている。個人的には悪くないように思うが、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会
事務局長の武藤敏郎元財務省事務次官という選択もあるのではないか。次官のとき民主党が官僚出身だからと日銀総裁の就任にストップを掛けた経緯があるが誰しもが認める逸材であった。
翻って、今回の都知事選びは主要政党が合意できる候補者が望ましいのではないか。
政党が所属国会議員を擁立する場合は簡単な世論調査を行い可能性を確認してからの決定となるが、勝てると踏んでの立候補もあれば、負けを覚悟での立候補もある。その場合、候補者は選挙後の展望も見据えて臨んでくる。いずれにせよ中央政界を巻き込んでの大きなドラマの始まりである。
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2016.06.15
元財務大臣の藤井裕久先生が言っておられたように都民の信を失った時点で辞職は避けられなかったのかもしれない。ある埼玉の友人の政治家が、「舛添さんになってから、それまで全く動かなかった外環や254富士見バイパスの道路延長が、決まりだしてきたんだよな」と私に語ってくれた。事実関係を確認しているわけではないが、まさに実務能力の高い舛添さんならばこそかな、との感心もあっただけに少し惜しい気がする。「惜しい」意味は知事残留の思いではなく、折角授かった高い能力を使い切らなかった、使い切れなかった事態を自ら招いてしまったことに対する私の叱責感である。
全体主義、絶対的価値観を持つ陣営の人を除き、自由主義的価値観を持つ人の中で高い能力と実績を持つ政治家で公私ともに非の打ち所がない、という政治家を私は知らない。能力と人格に完璧さを求めるほど政界に有能な人材が集まらなくなるというジレンマに大人感覚を持つ有識者はまた頭を痛めることとなる。
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