山根りゅうじ|川越市政をガラッと変える市民の党|元参議院議員 元外務副大臣


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2016年1月の記事一覧

2016.01.08
1億総活躍社会

 この標語は若い官僚か、官邸の若手政治家がネーミングしたに違いない。民主党の「誰でもが、居場所と出番を」のフレーズに替わるものを、との思いがありありである。マスコミはそのまま使わざるを得ないが首を傾げた報道陣も多かったのではないか。
 私が何故、若い人の発想では、と訝るかというと、高齢者には重く圧し掛かってくるようで違和感を覚えるからである。年をとってももっと頑張りたい、と思っている人には励みにもなるだろうが、ゆっくり静かに暮らしていきたい、と思っている人には余計なお世話、といった感覚があるはずである。若く元気な時では解らなかった肉体の変化、老いの兆し。心の変化、諦念。こういった経験は年を重ねてこそのものであり、新たな人生の発見でもあり、忌み嫌う必要はない。勝新太郎が病に伏せ、忍び寄る死に恐れることもなく手鏡で自身の顔を食い入るように見入って、役者として「死に行く人間の顔を見届けておきたい」といったそうだが、高齢な者の中にも老いの過程を楽しむ輩がいることに多くの若者が気ずくことはない。「居場所があれば結構、納得の老後」と思う高齢者は多いはずである。


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